コピーを検証できるファイルコピーソフトのおすすめ(2026年版)

Windowsなら、いちばん手軽に検証付きのコピーができるのはTeraCopy(非商用なら無料、有料のProあり)、最速なのはFastCopy(家庭での利用は無料、仕事で使うならProが$48から)です。標準搭載のRobocopyはスクリプトで回す再開可能なコピーに向いていますが、ファイルの中身は一切チェックしません。MacとLinuxでは、rsyncが転送しながら各ファイルをチェックし、FreeFileSyncではオプションでバイト単位の比較を追加できます。カメラカードや撮影素材ならCopsy。無料で、xxHash64とASC-MHLマニフェストで検証し、コピーをGoogle DriveまたはDropboxにバックアップします。現在はmacOSで動作し、Windows版も準備中です。
普通のExplorer(エクスプローラー)やFinderでのコピーは、何もチェックしません。書類なら問題ありませんが、作り直せないデータには危険です。
「検証済み」のコピーとは何か
通常のコピーは、コピー元からバイトを読み込んでコピー先に書き込むだけです。途中でビットが反転したり、接触の悪いケーブルでブロックが欠けたりしても、ファイルは見た目上きちんとコピーされたように見えます。検証付きのコピーでは、コピー元のチェックサム(xxHash、MD5、SHA-256などの「指紋」)を計算し、書き込んだコピーを読み戻して両者を比較します。指紋が一致すれば、コピーが同一であることの証明になります。優れたツールはその指紋をファイルにも書き出すので、翌月にもう一度コピーをチェックできます。
以下ではこの基準で比べます。ツールが中身をチェックするか、エラーのあと再開できるか、1回で2つのコピーを作れるか、チェックサムファイルを残すか、です。
TeraCopy — Windows向けの検証付きコピーダイアログ
Code Sector製のTeraCopyは、Explorerのコピーと移動を置き換えるソフトです。コピー中にコピー元のチェックサムを計算し、続くVerify(検証)の段階でコピー先を読み直します。デフォルトはxxHashで、Windows版ではMD5、SHA-1、BLAKE3、xxHash3を含む17種類のアルゴリズムを選べます。失敗したファイルがあってもジョブ全体は止めずにそのファイルを飛ばし、ドライブやネットワークの復帰を待つこともでき、失敗したファイルだけを再コピーできます。チェックサムファイル(.md5、.sha256、.xxh3、.blake3)も書き出します。バージョン4.0(2026年6月)では、Pro版に複数のコピー先へ同時にコピーする機能が加わりました。Windows版の最新ビルドは4.0.5(2026年10月8日)です。
注意点:無料版は非商用に限られるため、仕事で使うには有料ライセンスが必要です。Mac版もまだありますが、開発は大きく遅れています。TeraCopy for Mac 1.1は2024年12月のリリースです。Mac向けファイルコピーソフト:TeraCopyの代わりになるもの →
FastCopy — Windowsで最速のコピーソフト
FastCopyはWindows専用(Windows 7〜11およびServer)で、とにかく速度を重視して作られています。ベリファイ機能はコピー先を読み直してハッシュを比較するもので、推奨はxxHash3、ほかにMD5、SHA-1、SHA-256、SHA-512、SHA3も使えます。Pro版には、コピー元とコピー先の両方を読み直す「Perfect Verify」が加わります。
注意点:バージョン5.0(2023年4月)以降、無料なのは家庭での個人利用だけです。仕事で使うにはProが必要で、PC1台あたり買い切り$48または年額$9.99です。コピー先は一度に1か所だけで、独立したマニフェストは書き出しません。最新版は5.12.0(2026年8月)です。
Robocopy — Windowsに標準搭載、ただし中身はチェックしない
RobocopyはWindowsに付属しており、スクリプトによるコピーやミラーリングの定番ツールです。/zを付けるとコピーが再開可能になり、中断したファイルは止まったところから続きをコピーします。デフォルトでは100万回リトライし、/mtで最大128スレッドを使えます。
注意点:Microsoftのドキュメントには、チェックサムで中身を検証するオプションは載っていません。Robocopyはサイズ、タイムスタンプ、属性でコピー対象を判断するため、壊れたコピーでも成功と報告することがあります。
rsync — MacとLinuxの定番
rsyncは無料のオープンソースです。各ファイルを送りながらファイル全体のチェックサムを計算し、受信側がファイルを正しく組み立て直したかを確認します。--partialを使うと途中まで送ったファイルが残るので、再実行すれば続きから転送できます。--checksumは別物で、rsyncがどのファイルを送るかの判断方法を変えるだけです。
注意点:チェックの対象は転送中のデータで、書き終えたファイルをディスクから読み戻すわけではありません。macOS 15.4以降、標準のrsyncはAppleのopenrsyncになっており、rsyncのオプションの一部しかサポートしていません。フル機能を使うには、rsync 3.xを(たとえばHomebrewで)インストールしてください。マニフェストはなく、1回の実行でコピー先は1か所、GUIもありません。
FreeFileSync — オプションで検証できるクロスプラットフォームの同期ソフト
FreeFileSyncはWindows、macOS、Linuxで動作し、主にフォルダの比較と同期に使うツールです。VerifyCopiedFilesという設定を有効にすると、コピーのたびにコピー元とコピー先をバイト単位で比較します。
注意点:この設定はデフォルトでオフで、上級者向けの設定ファイルの中にあります。マニュアルには、コピー時間が倍になることがあると注意書きがあります。無料版と寄付版は個人向けで、企業はデバイス1台あたり€20のBusiness Editionが必要です。
Ultracopier — オープンソースのコピーダイアログ
Ultracopier(GPLv3、現在も活発にメンテナンス中)は、Windows、Linux、macOSで標準のコピーダイアログを置き換え、キュー、速度制限、エラー処理を加えます。チェックサムによる検証は、$15のUltimate版に含まれています。
Copsy — カメラカードと撮影素材のために
Copsyは無料で、ひとつの仕事のために作られています。SDカードなどのメモリーカードやカメラのメディアから、素材を安全に取り出すことです。カードを読み込みながらすべてのファイルをxxHash64でハッシュ化し、コピーをもう一度ハッシュ化して比較したうえで、ASC-MHLマニフェストとPDFレポートを素材の隣に書き出します。カードの中身からカメラを認識し、2台目のドライブにミラーリングすることもできます。その後、検証済みのコピーをバックグラウンドでGoogle DriveまたはDropboxにアップロードし、接続が切れたり再起動したりしても、アップロードを続きから再開します。
注意点:カードのオフロード専用で、汎用のファイルマネージャーではありません。現在はmacOS 13以降で動作し、Windows版は準備中です。Macアプリはまだ公証(notarization)を受けていないため、初回起動時にはシステム設定で「Open Anyway」(このまま開く)を押す必要があります。無料のカメラオフロードアプリを比較 →
ExplorerとFinder — 書類ならよいが、撮影素材には向かない
WindowsのExplorer(エクスプローラー)も、MacのFinderも、コピーを検証しません。Explorerのコピーはコピー元から読み込んでコピー先に書き込むだけで、Appleのドキュメントにも、Finderの検証オプションは記載されていません。表計算のファイルならそれで十分です。作り直せないものには、上で紹介したツールのどれかを使ってください。チェックサムコピーとFinderでのコピーの違い →
ファイルコピーソフトの比較表
| Copsy | TeraCopy | FastCopy | Robocopy | rsync | FreeFileSync | Ultracopier | Explorer / Finder | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応OS | macOS 13以降 | Windows(旧版のMacアプリあり) | Windows | Windows(標準搭載) | macOS / Linux | Windows / macOS / Linux | Windows / macOS / Linux | Windows / macOS |
| 価格 | 無料 | 非商用は無料、Proは有料 | 家庭では無料、仕事用はPro $48 | 無料(標準搭載) | 無料 | 個人は無料、Businessは€20/台 | 無料、Ultimateは$15 | 無料 |
| コピーの中身を検証 | ✓ xxHash64 + ASC-MHL | ✓ xxHashほか16種類 | ✓ xxHash3、SHA、MD5 | ✗ サイズ・日時のみ | ✓ 転送中にチェックサム | ✓ オプションでバイナリ比較 | ✓ Ultimateのみ | ✗ なし |
| 再開・リトライ | ✓ アップロードを再開 | ✓ 失敗したファイルを再コピー | 一部のみ | ✓ /zで再開可能 | ✓ --partial | 記載なし | ✓ キューを再開 | — |
| 1回のジョブで2か所にコピー | ✓ 2台目のドライブ、続けてクラウド | ✓ Pro(4.x) | — | — | — | フォルダペア | 記載なし | — |
| チェックサムファイル/マニフェスト | ✓ ASC-MHL + PDF | ✓ .md5 .sha256 .xxh3 | ログ / NTFSストリーム | ログ | ログ | ログ | 記載なし | — |
| Google Drive / Dropboxへバックアップ | ✓ | — | — | — | — | — | — | — |
2026年10月に、各ソフトの公式サイトとドキュメントで確認しました。価格や機能は変わることがあるので、購入前にご確認ください。
結局どれを使えばいい?
- Windowsで、日常のコピーをチェックしたい:TeraCopy(仕事用ならPro)。
- Windowsで、大量のファイルを最速でコピーしたい:ベリファイをオンにしたFastCopy。
- Windowsのスクリプトや定期的なミラーリング:Robocopy。データが大事なら、別途チェックサムの工程を加えてください。
- MacやLinuxでコマンドラインを使う:rsync 3.x。
- どのOSでも2つのフォルダを同期しておきたい:VerifyCopiedFilesをオンにしたFreeFileSync。
- カメラカード、ドローン、オーディオのメディア:MacならCopsy。オフサイトのクラウドコピーも残せます。
よくある質問
次のカードを無料でオフロード
Copsy — カメラカードをドライブにコピーし、すべてのファイルを検証してから、Google DriveまたはDropboxにバックアップする無料のMacアプリ。
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